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英国:規制機関、国際連系線の建設支援制度の選考審査で多数を否認方針

2024-03-01
  • 欧州
  • エネルギー一般・政策

英国の規制機関ガス・電力市場局(OFGEM)は2024年3月1日、国際連系線の新設に向けた支援制度「Cap and Floor(事業収入に上限と下限を設定)」のプロジェクト選考の初期審査(IPA:Initial Project Assessment)において、申請されていた7件のプロジェクトのうち6件を否認する方針を示し、4月末までの意見公募を開始した。これらプロジェクトの連系先は、デンマーク(送電容量:1.4GW)、フランス(2GW)、ベルギー(1.4GW)、北アイルランド(0.7GW)、アイルランド(0.75GW)、オランダ(1.2GW)、ドイツ(1.4GW)であり、このうち選考通過はドイツのTarchonプロジェクトのみとなった。IPAでは、プロジェクトの実現可能性(周辺環境への影響や財務基盤など様々な視点からの精査)や、国内の系統混雑への影響(出力抑制コスト増大の可能性の精査)、需要家への影響(将来的な電力輸出増加に伴う国内の電力価格上昇の可能性の精査)などについて審査が行われた。OFGEMは意見公募の結果を踏まえた選考の最終判断を2024年夏季に発表するとしている。なお今回、洋上風力発電所を介した国際連系線(OHA:Offshore Hybrid AssetsまたはMulti-purpose Interconnector)についても、同支援制度もとのパイロットスキームとして同様にIPAが実施されている。OHAについては2つのプロジェクト(オランダ:1.8GW、ベルギー:1.4GW)が審査され、オランダと連系するLionLinkプロジェクトのみが承認の方針となり、上述と同様に意見公募を経て今後最終結果が公表される。