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米国:NERCが2023年冬季信頼性評価を発表、広範囲で電力不足リスク有
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- 2023-11-07
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- 北米
- 電気事業一般・経営
北米電力信頼度協議会(NERC)は2023年11月7日、2023年の冬季信頼性評価(2023-2024 Winter Reliability Assessment)を発表した。大寒波などの異常気象が発生した場合、発電機停止やガス供給支障、需要の増加により、米国の広範囲で予備力が不足する可能性があるという。電力不足のリスク有と評価された地域は、MISO、SPP、ERCOT、PJM、SERC(東部・中部)、NPCC-NE。NERCは、PJMとSERCの発電資源は昨冬とほぼ変わらない一方、冬季嵐Elliottで被害を受けた地域のピーク需要予測が増加していることを特筆した。またSPPは多くの風力資源を持っており、予備力マージンも38.8%と試算されているが、風況によっては需給ひっ迫に至る可能性がある。NERCは本報告書で、信頼度調整機関(RC)や需給調整機関(BA)に対して燃料調査の実施と供給不足に備えた運転計画の作成、発電事業者に対しては発電所の耐候性向上を勧告している。さらに、州や規制当局に対しては、電力・ガス節約の呼び掛けなどによる系統運用者の支援を推奨している。
