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米国:英国Drax、米国で40億ドルのバイオマス発電+CCSを計画
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- 2023-05-23
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- 北米
- 電気事業一般・経営
英国発電事業者のDrax社は2023年5月23日、米国南部においてCCSを備えたバイオマス発電(BECCS:Bio-energy with Carbon Capture and Storage)設備を新設する計画を発表した。第一段階では2カ所を開発し、発電量は合計で年間約40億kWh、CO2の回収・貯留量は合計で年間600万tを予定している。投資額は合わせて40億ドル程度を見込んでおり、2026年に最終投資決定を行い、2030年の営業運転を目指す。立地は明らかではないが、バイオマスの供給地やCO2の輸送インフラや貯留場所に近接した地域を選ぶと説明している。この事業で同社は、発電した電力の販売やインフレ抑制法(IRA)によるタックスクレジット(85ドル/t-CO2)のほか、CO2除去(CDR)の証明書の販売による収益を見込む。同社は2022年9月、年間最大40万tのCDR証明書を英国の仲介業者Respira社に5年間販売する覚書を締結している。これまでDrax社は英国でBECCSを開発してきたが、グローバルBECCS本部を米国テキサス州ヒューストンに準備し、北米における候補地をさらに9地点評価するなど、北米での開発拡大を目論んでいる。
