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米国:NYISO、今冬の供給力は確保できる見込みだが、価格の高騰を警告
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- 2022-11-28
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- 北米
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米国の独立系統運用機関であるニューヨークISO(NYISO)は2022年11月28日、今冬のニューヨーク州の電力需給について、予測する最大需要を十分に満たす供給力を確保できる見込みと発表した。今冬の最大需要は、2,389万kWに達すると予測している。これは、2022年1月11日に記録した昨年の冬の最大需要2,323万kWを66万kW上回る。極端に寒い場合には、最大需要は2,609万kWまで増加するが、供給力には162万kWの余力があると見通している。なお、冬季の過去最大需要は、数日間の極渦が続いた2014年1月に2,574万kWを記録している。冬季の供給力確保対策としてNYISOは、州内の発電所に対して詳細な調査を実施しており、石油火力発電所や石油とガスを利用できるデュアルフューエル式火力発電所には、冬期開始時点での石油在庫が十分にあるという。また、信頼性確保のために必要な場合には、発電事業者が排出規制免除の許可を迅速に得られるよう、州当局との連絡に関する取り決めを導入している。供給力は確保できる一方でNYISOは、ウクライナ侵攻の影響などによりガス価格が高騰し、電力卸売価格が高騰すると警告している。
