海外電気事業短信

フランス:猛暑やクラゲの大量発生により、原子炉の停止相次ぐ

2026-08-11
  • 欧州
  • 原子力

フランス電力(EDF)は2026年8月11日、フランス北部のグラブリーヌ原子力発電所(PWR、90万kW×6基)において、大量のクラゲが冷却用海水の取水設備をふさいだため2~4号機を停止し、1号機の出力を50%に引き下げたと発表した。同国では、猛暑の影響で冷却水として利用する河川の水温上昇や渇水が発生しており、生態系保護の観点から複数の原子炉で運転停止や出力抑制が実施されている。同月19日付の地元紙によると、今夏は国内57基の原子炉のうち13基が猛暑の影響を受け、原子力の供給力低下率は同月12日に過去最高の20.4%に達した。一方、発電量は国内需要を上回る状況が続き、近隣国への電力輸出を継続している。なお、同国の送電系統運用者であるRTEが同年7月16日に公表した同年夏の需給見通しでは、猛暑時のピーク需要は一時的に60GWを超える可能性があるものの、冬季ピーク(約90GW)を大きく下回るとしていた。