海外電気事業短信

豪州:再エネ・蓄電池拡大で卸電力価格が大幅下落

2026-07-28
  • 中近東諸国
  • 営業・料金

エネルギー情報誌は2026年7月28日、電力市場運営機関(AEMO)が公表した2026年第2四半期(4~6月)の需給動向について報じた。全国電力市場(NEM)の平均卸電力価格は前年同期比47%低下の74豪ドル/MWh(約8.4円/kWh)となり、第2 四半期としては2020年以来で最も低い水準となった。再生可能エネルギーの導入拡大に加え、系統用・家庭用蓄電池の急速な普及が市場価格の押し下げに寄与したものとみられる。再エネの発電比率は42.1%と前年同期の37.1%から上昇し、第2四半期として過去最高を更新した。蓄電池の導入も急速に進んでいる。第2四半期には系統用蓄電池容量は900万kWを超えて前年から2倍以上に拡大した。AEMOは、蓄電池が昼間の余剰太陽光を充電し、夕方需要ピーク時に放電する運用が拡大していると分析している。蓄電池が市場価格の決定に関与した割合は36%となり、前年同期の17%から大幅に増加した。