海外電気事業短信
英国:会計検査院、サイズウェルCのコスト増加と需要家負担に警鐘
- 海外電力調査会 トップ
- 世界の電気事業の動き
- 海外電気事業短信
- 英国:会計検査院、サイズウェルCのコスト増加と需要家負担に警鐘
- 2026-05-20
-
- 欧州
- 原子力
英国会計検査院(NAO)は2026年5月20日、サイズウェルC原子力発電所(EPR、172万kW×2基)の建設計画について、コスト増加や需要家負担への懸念を示す報告書を公表した。同計画はフランス電力(EDF)主導で進められ、総建設費は382億ポンド(約8兆1,000億円)で2039年の運開と60年運転を予定し、建設中から電気料金による費用回収を行うRABモデルを採用している。報告書によると、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)は一般家庭の負担額が2025~2026年の年間4ポンド(約850円)から、運転開始後には最大で年間19~21ポンド(約4,300円)まで上昇すると試算。また、他の低炭素電源と比較して60年間で最大180億ポンド(約3兆8,000億円)の社会的便益を見込む一方、便益が需要家負担を上回るのは2060年以降とした。そのためNAOは、政府が建設費や工期、需要家負担の推移を厳格に監視する必要があると指摘した。
