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世界:中東の石油生産1千万バレル減 湾岸地域の製油所の稼働率低下リスク
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- 2026-03-12
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- 東南・南・中央アジア
- エネルギー一般・政策
2026年3月12日付報道は、国際エネルギー機関(IEA)が米国・イランの軍事衝突によるホルムズ海峡封鎖で、湾岸諸国の石油生産量が日量1,000万バレル以上(世界の石油需要の1割相当)減少したと分析した。湾岸地域では貯蔵施設が満杯で精製製品を輸出できず、製油所の稼働率低下リスクを指摘する報道もある。輸出停滞に伴い、生産した石油を国内向けに振り替えるにしても、精製能力が国内需要を上回るバーレーンとクウェートでは代替輸送ルートがなく、稼働リスクが最も高い。アラブ首長国連邦(UAE)は、アブダビ原油パイプラインを経由してホルムズ海峡を迂回する東部フジャイラ経由ルートもあるが、西部ルワイスで精製された製品は依然としてホルムズ海峡航路に大きく依存し、混乱が続けば製油所は在庫積み増しに直面する。同誌はタンカーの運航制限が4~6週間以上続く場合、地域全体の製油所稼働率は10~20%低下する可能性があると予測している。
