海外電気事業短信

イタリア:許認可手続きが進まず、再エネ落札量は募集量を大幅に下回る

2022-02-01
  • 欧州
  • 環境・再エネ

欧州の風力発電事業者団体のWindEuropeは2022年2月1日、イタリアで実施された再エネ入札について、許認可手続きがボトルネックとなり落札量が募集量を大幅に下回っているという見解を明らかにした。イタリア政府が募集したのは前回入札の不足分を含めて330万kWであったが、このうち落札に至ったのは97万5,000kWのみである。この原因としてWindEuropeのジャイルズ=ディクソンCEOは、イタリアの複雑な許認可手続きが原因で事業開始に結び付かないことを示しており、手続きを修正しなければEUとイタリアの再エネ導入目標が達成できないと警告する。イタリア政府はEUに提出した国家エネルギー・気候計画(NECP)で2030年に1,930万kWの陸上風力発電設備量導入を目指すが、その達成には毎年100万kWを追加する必要がある。イタリアで陸上風力発電の認可を得るには平均5年かかっており、EUが加盟国に求める2年より大幅に長い。事業の許認可の問題はイタリアにとどまらず、EUは今夏までに許認可手続きに関するガイダンスを作成する方針である。