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ブラジル:連邦政府、新規原子力発電所の建設に向けた立地調査の準備に入る

2022-01-17
  • 中南米
  • 原子力

原子力情報サイトは2022年1月17日、ブラジル鉱山エネルギー省(MME)が2050年の稼働を目指して、新規原子力発電所の立地選定に向けた準備を開始したと報じた。立地調査に先立って、MMEは同年1月13日に連邦電力持株会社エレトロブラスの子会社Cepelとの間で、調査に関する協力協定(3年間)に調印している。Cepelは、原子力発電公社Eletronuclearが2009~2010年に実施した調査をレビューし、必要に応じて補完する調査を実施するとしている。ブラジルは発電電力量の約65%を水力発電で賄っているが、2020~2021年には記録的な干ばつにより、電力需給がひっ迫する事態も発生している。原子力発電は2基が稼働中で全体の3%程度を占めているが、国内3基目となるアングラ3号(PWR、約140万kW)は工事が遅れている。2021年のCOP26において、MMEのアルブケルケ大臣は「ブラジルのエネルギー転換にとって原子力は不可欠であり、今後30年間に新規原子力を1,000万kW増強する計画で、これは国家エネルギー計画に盛り込まれたものである」と述べている。