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豪州:SA州で系統需要がマイナスに落ち込み、蓄電池事業に充電禁止指示
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- 2025-11-19
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- オセアニア
- 環境・再エネ
エネルギー情報誌は2025年11月19日、オーストラリア電力市場運営者(AEMO)が2025年11月、南オーストラリア(SA)州で屋根上太陽光が急増し系統需要がマイナスに落ち込んだことから、トーランス島大規模蓄電池事業(25万kW/25万kWh)に対し充電禁止と待機を複数回指示したと報じた。同州では家庭の約半数が太陽光発電を導入しており、11月11、12、15日には純需要がマイナス1万6,000kWまで低下。AEMOは系統安定化のため、蓄電池に午前中の放電で蓄電残量を最小化し、その後は待機するよう指示した。これにより蓄電池は昼間の安価な時間帯の充電機会を逃し、数千豪ドル規模の収益逸失が生じた。補償制度の適用可能性はあるが、現行ルールは蓄電池の実損を反映しにくいとの指摘もある。再エネ比率の高い同州では市場に対するAEMOの介入が常態化している。SA州では新規連系線の整備により同期発電機ゼロ運用も視野に入る。
