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ドイツ:Uniper CEO、天然ガスから水素への転換は現実的な見極めが必要と発言

2025-06-11
  • 欧州
  • 電気事業一般・経営

情報誌によるとドイツエネルギー大手UniperのMichael Lewis CEOは2025年6月11日、ロンドンで開催されたガス関連会議において、グリーン水素のコストが天然ガスの8~10倍に達する現状では、水素への転換は現実的ではないと述べた。天然ガスには、豊富さ、価格の安さ、柔軟性といった明確な利点があるとしつつ、ロシア産ガスへの過度な依存は過ちだったと振り返り、今後は供給源の多様化が基本方針だとした。水素については、これまで過剰な期待が先行していたが、今後はどれだけ迅速に普及できるかを現実的に見極める必要があると述べた。Uniperが推進するH2Maasvlakteプロジェクトは、オランダ・ロッテルダム港で洋上風力由来の電力を用いてグリーン水素を製造する計画だが、EUのグリーン水素要件を満たせないことなどを理由に、当初予定していた2026年末の運転開始が2028年以降に延期されると報じられている。